家族にギャンブル依存症の人がいるとわかったら

カウンセリングにギャンブル依存症の相談に来られている人の大半は男性です。
家族の中にギャンブル依存症の人がいるとしたら、夫や息子というケースが多いと
思いますが、妻が母親がギャンブル依存症だということで相談に来られる方も1割
ほどおられます。

この記事では、家族の中にギャンブル依存症の人がいるとわかった時の対応について
説明したいと思います。
家族にギャンブル依存症の人がいるとわかった時の対応は主に2つです。

  • 当事者にカウンセリングを受けるように促す
  • まずは家族がカウンセリングを受ける

当事者にカウンセリングを受けるように促す

依存症の中でも、行為依存にあたるギャンブル依存症はカウンセリングを受けて
行動の改善と行動につながっている心理の改善を行っていく必要があるので、
当事者がカウンセリングを受けることが望ましいと言えます。

依存症全般に言えることですが、自分の意思でカウンセリングを受ける人は少なく、
ギャンブル依存症は依存症の中でもその傾向が強いです。
また、カウンセリングを受ける必要性を自覚するまでに時間が掛かるため、改善
していない段階でカウンセリングを受けることを止めてしまい、再発をしてしまう
人が多いのです。

そのため、当事者が自らカウンセリングを受けると言い出さない場合は、家族から
カウンセリングの必要性を伝える必要が出てきます。
当事者が、「カウンセリングを受ける」と承諾しないこともありますが、
ギャンブル依存症を放置しておくと、特に金銭的なダメージが大きくなるばかり
なので、多少強引にでも当事者にカウンセリングを受けることを勧めた方が良いで
しょう。

まずは家族がカウンセリングを受ける

当事者にカウンセリングを受けることを勧めても、断固として受けない場合も
あります。
特にギャンブルに依存していることが発覚した段階では、拒否する人が多いです。

実際に当事者がカウンセリングに来られるケースは、二度以上借金をしていた
ことが発覚した、妻や親のお金、家の貯蓄を使ったり、会社のお金を横領して
ギャンブルをしていたということが発覚した後である場合が多いです。

当事者がカウンセリングを受けない場合は、当事者がギャンブルをできない状態
をどうやって作るのか、お金の負担が大きくならないためにどうすればいいのか
を明らかにして実行していく必要があります。
そのため、家族がカウンセラーに相談することによって、依存症の人に対する
家族の対応策を教えてもらう必要があります。
その際に、当事者に関するできるだけ詳しい情報をカウンセラーに伝えて頂くと、
対策を考えやすいと言えます。

まとめ

ギャンブル依存症の人が、ギャンブルを止めるためには当事者の意思だけでは
難しいです。
中には自分の意思でカウンセリングに行くことを決め、それを継続して改善して
いく人もおられますが、そのような人は少数です。
とても大変だと思いますが、家族がギャンブル依存症だった場合、家族で改善に
取り組んで頂くことが望ましいです。

夫がギャンブル依存症の場合、別れずに支えていくということであれば、双方の
両親の協力も仰ぎながら改善を目指して下さい。
どのように協力を仰げばいいかは、カウンセリングの中でカウンセラーからアド
バイスをもらえばいいかと思います。

子供がギャンブル依存症の場合は、親としてどのように対処をするかが重要に
なってきます。
やむを得ずお金の工面をすることがあるかもしれませんが、本当はできるだけ
それはしない方が良いので、もしお金を工面する場合は子供とどういう約束の
のもとお金を工面するかを話し合う必要があります。
またギャンブルを再開しないためにどうかかわっていくかという点も重要に
なってくるので、カウンセラーのアドバイスを聴きつつ改善をサポートして
頂ければと思います。