性犯罪者のカウンセリングを続けてきた中で分かってきた盗撮を繰り返す人の心理に
ついてまとめてみました。
盗撮を止めたいけど止められないという人に読んで頂き、本気で改善に取り組むため
のきっかけにしてほしいと思います。

女性は盗撮されていること気づいていないと思っている

盗撮をしている人の心理的特徴として顕著なのがこれです。
『女性は盗撮されていることに気づいていないはず』
確かに、気づいていない女性もいると思いますが、実は気づいている女性も少なく
ないようです。
気づいていたとしても後ろから盗撮をするような男性は、まともな人格ではない
と思うので怖くて「やめて欲しい」と言えないというのが現実です。
しかし、精神的にも強い苦痛を感じるし、そんな人を放っておけないので女性は
駅員に伝えたり、警察に連絡したりされているそうです。
その結果、しばらくして逮捕されるということになります。

 

盗撮と否認の心理

性犯罪者は、否認の心理が強いという特徴があります。
否認の心理とは、不都合な事実や自分の異常さ、問題点を受け入れないという
心理で、この心理が盗撮を繰り返すための言い訳づくりになっています。

  • 盗撮をされていることを女性は気づいていない
  • 気づかれなければ傷つけることもない
  • 気を付けていれば捕まらない
  • 止めようと思えば、いつでも止められる
  • 短いスカートをはいている女性も悪い

 

このように心の中で盗撮をするためのさまざまな言い訳づくりを行っていて、
その心の中の言い訳が、やってはいけないことを行動に移す自分への許可に
なってしまっているのです。

カウンセリングの中で、このような心理について聴いていると、呆れてしまい
そうになったり、憤りを感じますが、それをコントロールして話を聴き続け
ています。
話を聴き、質問をしながら、盗撮の加害者の中にある否認の心理に本人が
気づいてもらえるように対応しています。

 

再犯をする人の心理

いくら事実を否認しても、盗撮を続けていると逮捕されてしまいます。
逮捕された後の後悔と反省の度合いは、盗撮の加害者の話を聴いていると
個人差があると感じています。
ただ、再犯に至る心理に関しては、ある程度共通しています。

例えば、下記のような特徴があります。

  • また盗撮をしたいと思っていてもそれを認めない
  • カウンセリングで衝動があることを正直に言わない
  • 自分の意思だけで改善できる
  • 一度つかまったが、次はバレないようにできるはず
  • 反省も後悔もしているので再犯をするはずがない

盗撮をして一度つかまった人は、もしこのような心理が自分の中にある
のであれば、再犯をしてしまう可能性はとても高いと言えます。
まだ、カウンセリングを受けたことがないのであれば、早急に受ける
ことが必要です。

また、自己判断でカウンセリングを中断した場合でも、上記のような
心理状態になることがあれば、カウンセリングを再開する必要があります。

 

盗撮を止めるためのカウンセリングのすすめ

盗撮は、痴漢などに比べて刑罰は軽いかもしれませんが、罪という観点
から考えると、女性に不快感、恐怖感、男性への不信感を与え、自尊心
も傷つける行為で、自分の問題点を重く受け止めるべき行動です。
犯罪行為の重さは、罰で測るものではありません。

もし、盗撮をしている人、盗撮で逮捕されたことがある人がこの記事を
読まれたのであれば、カウンセリングを受けていただきたいと思います。
盗撮をして逮捕された方のご家族が読まれた場合は、カウンセリングを
受けるようご本人に促してほしいと思います。

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