ギャンブル依存症につながる心理的特徴

ギャンブル依存症は、依存症の中でも改善するためには根気が必要です。
その理由は、下記のような特徴を持っていて、その特徴が他の依存症の人よりも
強いからです。
では、ギャンブル依存症の特徴について説明していきます。

深い話、大切な話を避ける

ギャンブル依存症の人は、恋人同士、夫婦間や家族間で話し合いが必要な話題に
なると話を逸らしたり、曖昧な返事をする傾向があります。
依存症になる人は、葛藤を抱えることが苦手で、葛藤が生じるような話題になる
ことを嫌がります。
そのため、カウンセリングをしていても、改善に前向きになってもらうまでに
時間が掛かります。

お金に関してどうにかなるという考え方を持っている

ギャンブル依存症の人にお金に関する話題を振ると、「どうにかなるよ」という答え
が返ってくることが多いです。
お金が足りない、貯めなければならない、節約が必要という話になると上記の
ような返答をします。

喜怒哀楽の感情表現が乏しい

依存症の人は、喜怒哀楽の感情表現が乏しい人が多いのですが、ギャンブル依存症
の人はこの特徴が強いと感じます。
感情表現が乏しい人は、小さな刺激では感情の働きが誘発されにくいため、無意識
に強い刺激を求めている傾向があり、それがギャンブルのようなお金が増えるかも
しれないという期待感、大当たりをした時の高揚感、お金を失うかもしれない
スリルが体感できるものにはまりやすいのです。

負けず嫌い

ギャンブル依存症になる安い人は負けず嫌いです。
ギャンブルでお金を失っても、取り返さないと気が済まないということで
ギャンブルでお金を増やすことに挑戦することを繰り返し、いつの間にか依存症
になっていきます。

目標がない、努力ができない

依存症の人は、時間や労力を掛けて何かを達成するというビジョンを持つことが
苦手な人が多いと言えます。そのため、簡単に満足感を得られると思われるもの
にはまる傾向があり、すぐにお金を得られると感じるギャンブルに手を出し、
のめり込み依存症になってしまいます。

5つの心理的特徴が改善の妨げになる

ギャンブル依存症の人のカウンセリングを行っていると、上記の特徴の強さを感じ
させられます。
依存症は、『否認の病』と言われていて、自分の問題点を認めないという心理的な
傾向があり、否認の心理が弱くなると完全に向かうと言われています。

しかし、ギャンブル依存症の人に見られる特徴は、否認の心理を強固なものにして
いるため、他の依存症の相談と比べても否認の心理が弱くなるのに時間が掛かると
感じています。

ギャンブル依存症を改善したいと思っている方は、上記のような特徴とあてはまる
点が多いのであれば、まずはその特徴から改善を試みて頂ければと思います。