なぜ痴漢を止めることができないのか?

カウンセリングに通い始めたのに痴漢を止められないという人がいます。
同じようにカウンセリングに取り組んで改善する人がいるのに、止めること
ができない人はどんな特徴があるのかについて説明したいと思います。

まずは、痴漢を止められない人の特徴を説明する前に、痴漢と盗撮をする人
の違いについて触れておきたいと思います。

痴漢をする人と盗撮をする人の違い

痴漢をする人は、盗撮をする人との特徴はほとんど同じです。
ただ、その程度に違いがあります。
下記の違いは、私が何百人もの性犯罪者のカウンセリングを行ってきた中で
感じた違いです。

  • 痴漢をする人の方が共感力が低い
  • 痴漢をする人の方が継続力が弱い
  • 痴漢をする人の方が否認の心理が強い
  • 痴漢をする人の方が幼児性が高い

上記の結果をまとめると、痴漢をしている人の方がカウンセリングを受けて
改善することが難しいということです。
ただ、難しい理由は上記の特徴が影響して、盗撮をする人に比べるとカウン
セリングの継続率が低いことが改善の妨げになっているので、しっかりと
カウンセリングを続ければ改善していくことができます。

どうしても盗撮をした人に比べて改善のペースは遅いという傾向はありますが、
根気強くカウンセリングを続けることが改善につながります。

共感力の低さが痴漢につながる理由

共感力が低いため、痴漢によって女性がどれほど不快で怖い思いをするのか
ということが考えられていません。
当然、自分の家族が痴漢をしていることを知ったらどう思うのか、子供が
いる場合は、子供たちにどんな影響が生じるのかについても考えることが
できていません。

共感力の低さは、日常生活にも影響していて、夫婦関係や親子関係では
話が通じない夫、お父さんという印象を持たれている人も少なくありません。

痴漢をする人の継続力の低さと否認の心理

痴漢をする人は、盗撮をする人よりもカウンセリングの継続率が低いです。

継続力の低さと強く関係しているのは否認の心理です。
痴漢をしている時に、女性から「やめて下さい」などの声が上がらない
場合は、嫌がっていないのではないかと都合よく考えています。
本当は嫌がっているはずなのに、その事実を否認しています。

また、痴漢をしている人の方が、自分はいつでも止められると思って
いて、依存症であること、再犯をした事実を否認しています。

痴漢をする人の幼児性

痴漢を止められない人の特徴として幼児性の高さというものがありますが、
これは日常生活の中で表れていることが多いです。

日常生活について話を聴いていると、他力本願な考え方や責任感の弱さ
が感じられたり、結婚している人は奥さんを困らせたり、世話を焼かせて
いることが多いのです。

幼児性の高い人ほど、物事を自分の都合の良いように解釈してしまうこと
が多いのですが、それが共感力の低さや否認の心理にも影響しています。

痴漢を止めるためにすべきこと

痴漢をした人が、もう二度と同じ過ちを繰り返さないためには、日常生活
の中で上記のような特徴を無くしていくことが必要です。

一定期間だけ痴漢をしていないということは改善したことになりません。
上記の心理的要因が人格的成長によって弱くなっていかなければ、いつか
再犯をしてしまう可能性が高いのです。

実際に、カウンセリングをしていて痴漢につながる心理的特徴が弱まって
いないのに自己判断でカウンセリングを中断した人が再犯をしてしまった
という事例もあります。

人格の成長とは、人としての成熟です。
カウンセリングを受けて、日常生活に成長するための習慣を取り入れ、
地道に人格の成長を促していくことが痴漢を止めることにつながるので、
痴漢を止めるためにしっかりとカウンセリングに取り組んで頂きたいと
思います。

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