「痴漢は犯罪だからやってはいけない」
こんなことは言われなくてもわかっています。当然のことです。
魅力的な女性がいて触りたいと思ったとしても、法律で禁止されているからできない。
しかし、痴漢をする人は一線を越えてしまう。
法律が絶対ではない感覚になっているんですよね。
頭では法で禁じられらことだとわかりつつ、自分の中ではやってもいいことにしている。
自分で自分に痴漢をしていい許可を出してしまっているのです。
なぜ痴漢をしていいと思ってしまうのか?
身勝手な考えによる正当化
何かしら自分の中で言い訳を作って正当化しています。
- 他の人も痴漢をしているから自分もしていい
- これだけ大変な思いで仕事を頑張っているんだから痴漢してもいい
- 相手が受け入れてくれているからやってもいい
- 「たまたま当たっただけ」と偶然を装えばバレないだろうし大丈夫
どれもこれも身勝手な考えでしかなく、他人が聞いて納得できる内容は一つもありません。
しかし、本人の中ではもっともな理由になっているから痴漢してもいいと思えるのです。
痴漢をする人は認知の歪みがひどい
性犯罪をする人は認知の歪みがあると言われますが、とくに痴漢をする人の歪みはひどいです。
明らかに相手が嫌がった態度を取っていても感じていると思ったり、恐怖で動けなくなっているだけなのに受け入れてくれていると思ったりする。
「相手がOKしてくれたと思った」と自分に都合よく解釈して痴漢のGOサインを出しています。
相手はまったくOKしていないし、逆にものすごく嫌がっているんですけどね。
自分の視点だけで見ているから相手がどう思うか、どう感じているか、相手目線での感覚がない。
ある意味、自分だけの世界で生きているような感覚なのです。
痴漢を許可してしまう背景にある不満
普段から我慢することが多く、不満を抱えていると「これくらいやってもいいんじゃないか」と思う気持ちが出やすくなります。
- 嫌なことばかりの仕事だけど家族のために我慢してやっている
- 本当は休みの日くらいゆっくりしたいのに家事と育児を我慢してやっている
- 自分の好きなことをしたいけど妻が嫌がるから我慢している
我慢、我慢、我慢…
我慢ばかり強いられているのにまだ我慢しないといけないのかと思うと耐え切れない。
限界まで我慢している不満が痴漢を許可する考えにつながっているのです。
痴漢を許可しないために
- 絶対にやってはいけないと心に誓う
- 法律でどれだけの刑罰があるかを認識する
- もし捕まったら何を失うかを考える
こういったことをいくら頑張ったとしても変わりません。
頭ではやってはいけないと理解はしていますからね。
大切なのは自分だけの世界で考えて完結させないことです。
- 自分の考えや思いを他人としっかり共有する
- ムダだと諦めずに伝えてみる
- 最終的に自分が解決するとしても相談してみる
まずはカウンセリングで自分の考えや思いを話すところから始めましょう。
今まで固執していた自分だけの世界を抜け出し、自分を自由に表現できてくれば痴漢をしてもいいと考えることはなくなります。
そして、自己実現に向かい、自分をより良くしていく方向になったとき、痴漢をしたいと思うこと自体がなくなるのです。
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